天職!トイレにかける物語
No.14 京都府京都市/アメニティコスモス(下)

 瀬古浩史(アメニティコスモス社長)は、アメニティへのフランチャイズ(FC)加盟
後、約1年間、近隣のFC店の現場同行で工事等の技術力を培った。それがその後のアメ
ニティコスモスの特性にも大きく影響を与えていく。

 アメニティのトイレビジネスの特徴は、FC店ごとに得意分野が出てくること。アメニ
ティコスモスは、客先を定期的に訪問する診断管理の他に、工事関係による売り上げが高
いことが特徴となっている。
 こうした実績から、今では近隣のFC店に対して、技術面での支援も行うまでに成長し
ている。

 組織の変遷に目を向けると、トイレビジネスに対する自身の思いを具現化するために、
瀬古は2002年6月にアメニティのトイレビジネスを専業とするアメニティコスモスを
設立、社長に就任。その後、2004年6月には父が経営していた貸しおしぼり業とレン
タルマット業の東山リースを吸収合併する形で社長に就任した。

 また、瀬古はアメニティネットワークのFC加盟者との出会いによって、何度か転機を
迎えてきた。なかでも、同世代で、若手フランチャイジーのリーダー的存在で躍進を続け
ていた埼玉県のFCオーナーからは、同士という存在以上に、経営者として大きな刺激を
受けているという。

 この埼玉県のフランチャイジーが行っている「早朝勉強会」に参加させてもらったこと
は、瀬古の経営者としての考え方、行動、全てに影響を与えたという。全ての社員が経営
理念を共有し、結束し、事業に取り組んでいる姿を目のあたりにしたことで、経営理念の
大切さを改めて感じたのだ。

 ここで学んだ後、自社の経営理念を柱とする経営計画を見直し、アメニティのトイレビ
ジネスに専業する形で、2010年4月に社員と共に、新たな一歩を踏み出した。
「トイレ診断士をメジャー化し、誰もが知っている世の中にしたい」と意気込む瀬古は、
現在、自社の経営に注力する一方で、トイレ診断士をはじめとする社内検定制度の運営や
構築を担うFC店と本部で構成される「アメニティネットワーク技能検定協会」のメン
バーとしても、人財育成の強化に尽力している。

『FRANJA』(フランジャ)74号掲載 2013年5月15日発行

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