御手洗銀三のトイレコロジー
No.55 二十周年に感謝!

 2009年12月6日、我が社は設立20周年を迎えた。

 私がトイレの芳香剤の交換サービスをきっかけにトイレビジネスを創業したのが、1975年のこと。これを『アメニティネットワーク』として、本格的にフランチャイズ展開するために設立したのが1989年に設立したアメニティだ。
 20年という佳節を迎え、記念パーティを開催した。題して 「ゆりかご そして古老まで 歌と踊りとトイレを語る」。 人は生涯、歌と踊りとトイレとは縁が切れないわけで、それを思い切り楽しんでもらおうという趣向を盛り込んだ。

 本部である我が社と共に苦楽を共にしてきた、加盟企業の経営者やスタッフ一人ひとりと「一緒に仕事をしてきて本当に良かった」と心を一つにしたかった。そして、そんな我々を支えてくださった取引先のお客様や各方面の支援者の方々とも、その時間を共有したいと久しぶりに自ら陣頭指揮をとってパーティの企画を練った。
 型通りの式典で満足する私ではない。今をときめく女講談師・日向ひまわり氏による講談「天職!トイレにかける熱き物語〜神戸編〜」で幕を開けた。

 この20年、アメニティネットワークにも数々のドラマがあった。その一つが「阪神・淡路大震災」で被災し、見事に復興を遂げた加盟店である。ひまわり氏が講談として見事に再現し、祝宴冒頭から涙を拭いながら聞き入るお客様の姿にこちらも胸が熱くなる。

 変わって、いつもお世話になっている元橋康男・聖子ご夫妻による歌の共演で、会場は一気に温かい雰囲気に包まれた。続く、社員夫婦、社員の子供たちによるダンスで会場は手拍子の嵐に。私も「オレ流タンゴ」を社交ダンスのプロとして活躍中の娘にリードしてもらいながら披露した。社員は仕事で多忙な中から練習時間を捻出し、この日のために猛特訓して臨んだのだ。

 記念パーティも終演にさしかかり、無事に式典が終えられると安堵していると、何と加盟店オーナーからのサプライズプレゼントが!全加盟店五十六社と加盟予定の一社から私宛にメッセージが用意されていたのだ。
 泣かせようと企てたはずのパーティで、逆に私が泣かされてしまったわけだ。しかし、予想以上のアメニティネットワークの結束の固さを感じ、新たなる未来を予感させてくれた20周年に感謝!

『FRANJA』(フランジャ)55号掲載 2010年1月15日発行

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